先輩大いに語る

「いのちに学ぶ。」トコトン生トーク

先輩

めざしたきっかけはそれぞれでも、変わらないのは「いのちに学ぶ」という姿勢。

現在、みなさんはそれぞれの現場で薬剤師や管理栄養士の仕事に取り組んでいらっしゃいますが、どういう経緯でこの道を選ばれたのでしょうか。
高校生の時、看護師をしている母が勧めてくれたのがきっかけです。でも、薬剤師は一人でひたすら薬を調合する…という孤独なイメージがあって(笑)。人とかかわる仕事に就きたかったので、僕には向いてないかなと。ところが、実際に薬剤師の方にお話を伺ったところ、専門職であると同時に接客業的な側面もあることがわかり、この道をめざすようになりました。
私は小さい頃から医師になるのが夢で、医学部をめざしていましたが、苦手科目を克服することができず、結果的に薬学部に入学しました。そんな消去法の選択でしたが、大学で学ぶうちに医師と患者さまのいのちの繋ぎ役という、この仕事の重要性を痛感するようになりました。まだ入社1年の新人ですが、天職だと思っています。
私も母から「女性も自立して生きていくためには資格を持っていた方がいい」と勧められ、一生取り組んでいける薬剤師の仕事に興味を持つようになりました。薬剤師になって4年目になりますが、日々、人のいのちを預かる仕事の責任の重さを実感しています。
もともと栄養学に興味があったので、大学に進学する時にあまり迷いはありませんでした。入社して5年の間に結婚、出産を経て、現在は「さくら薬局」で管理栄養士として患者さまへの無料食生活診断や食事指導を行っています。

薬剤師としてはもちろん、人として成長しつづけるために必要なこと。

薬剤師の方は病院勤務、管理栄養士の方も他にいろいろな職場が選択肢にあったと思いますが、調剤薬局を選ばれた理由についてお聞かせください。
在学中に病院と調剤薬局に実習に行きましたが、患者さまと接する機会は圧倒的に調剤薬局の方が多く、それが決め手になりました。現在は医師とともに患者さまが入所していらっしゃる施設やご自宅を訪問する在宅業務に就いていますが、一人の患者さまとじっくり向き合いながらヒアリングをすることの重要性を実感しています。正確な調剤、投薬を通じて、少しでも地域医療に貢献していきたいと考えています。
よく病院の方が広範囲にわたって学べるといいますが、調剤薬局も環境次第だと思います。「さくら薬局」は全国に多くの店舗を展開しているので、さまざまな診療科で経験を積むことができるし、きめ細やかな研修制度により確実にスキルアップすることができます。
2年間、病院業務を経験しましたが、業務はもちろん、待遇面もハードで働きつづけることができず、こちらに転職しました。やはり自分自身の心身が健やかで充実していなくては、医療人として患者さまを支えていくことは難しいと実感しました。
「さくら薬局」には女性も安心して働くことができる制度が整っています。妻として、母としての経験値は、仕事の上でも大いに役立っていると感じています。管理栄養士がいる調剤薬局は全国的にはまだ珍しいようですが、薬だけでは足りない栄養を補うための食事指導は健康づくりに欠かすことができないもの。今後は薬剤師さんとの連携をさらに強めて情報を共有することで、薬と食の両面から患者さまの健康を支援していきたいと考えています。

学生時代にいろんな力を蓄えて自分を信じて、頑張れば道はきっとひらける!

現在薬剤師や管理栄養士をめざしている学生に、メッセージをお願いします。
薬剤師にはコミュニケーション能力が必須。勉強も大切ですが、大学在学中に接客業のアルバイトなど、ぜひ人とかかわるトレーニングを積んでおくことをおすすめします。
国家試験が間近になると時間的、精神的にも余裕がなくなるので、早い時期に就職先の情報収集をしておいたほうがいいですね。将来の進路を明確にしておくことで、受験へのモチベーションも上がります。
薬理と薬治の勉強はしっかりやっておくべし!学んだことがそのまま仕事につながる実践的な学習分野です。あとは、自分を信じて頑張ること。道はきっとひらけます。
試験や実習が多く、大変だと思いますが、学生のうちにいっぱい勉強して力を蓄えてください。そして、その力を「さくら薬局」で存分に発揮してほしい。私たち先輩も全力でサポートします。